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脱いだ靴をそのまま並べておくと、甲のシワが深くなり、かかとが内側に倒れてくる。シューキーパー(シューツリー)は、その型崩れを止めるための道具だ。ただし素材によって得意なことが違い、入れるタイミングを間違えると効果が薄くなる。選び方と使い方を順番に整理する。
木製とプラスチック製、何が違うか
シューキーパーの素材は、大きく木製とプラスチック製に分かれる。
- 木製:吸湿性があり、消臭の効果も期待できる。脱いだ直後の湿った靴の水分を吸ってくれるため、自宅での保管に向く。革靴には特に相性がよい。
- プラスチック製:軽く、持ち運びに向く。スポーツメーカーがスニーカー用として販売しているものが多い。ただし吸湿性はないので、長期保管の主役にはなりにくい。
木製の中でも、吸湿や香りを重視するならシダー、価格と重さを抑えたいならブナ、という選び分けになる。
形とテンションの掛かり方を見る
同じ木製でも、つま先から甲、かかとへどうテンションが掛かるかで仕上がりが変わる。中央が一本の筒でつながったシングルチューブ型は、テンションが均一に伝わりやすく、型崩れを抑える力が出やすい。
逆に、バネの力が強すぎるものを小さめの靴に無理やり入れると、つま先が伸びて本来より前に長い形になってしまう。靴のサイズに合ったものを選ぶことが前提で、迷ったときは強く突っ張るものより、すっと収まるものを選ぶほうが安全だ。
入れるタイミング
- 脱いだ直後は、靴の内部が汗で湿っている。まずは風通しのよい場所で30分から1時間ほど置き、表面の湿気を逃がす。
- その後にシューキーパーを入れる。木製であれば、残った水分を吸いながら形を保ってくれる。
- 翌日また履く靴なら、この状態のまま一晩置いておけばよい。
脱いだ瞬間に密閉するように入れてしまうと、湿気が内部にこもったまま閉じ込められる。ひと呼吸置くのがコツだ。
やりがちなNGと注意点
- 濡れた靴にいきなり入れる:乾く前に押し広げると、乾いたときにその形で固まってしまう。雨の日は先に水分を抜く。
- サイズの合わないものを無理に押し込む:つま先が伸び、甲が不自然に張る。革・合皮ともに元には戻りにくい。
- すべての靴に必要と考える:柔らかいキャンバススニーカーなど、そもそも型崩れが起きにくい靴もある。まずは革・スエード・レザースニーカーから使うと効果を感じやすい。
- 入れっぱなしで放置する:木製は吸った湿気を逃がす必要がある。ときどき外して、キーパー自体を乾かす。
まとめ
自宅の保管は木製、持ち運びはプラスチック製。入れるのは脱いだ直後ではなく、30分から1時間ほど風を通したあと。サイズの合うものを、突っ張らせすぎずに入れる。この3点を押さえておけば、甲のシワとかかとの倒れは大きく減る。長く履きたい革靴やレザースニーカーから、一足ぶん用意してみるのがおすすめだ。
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