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夏のあいだ下駄箱にしまいっぱなしだったスニーカーを出したら、白い粉のようなものが浮いていた。秋口に多い相談です。あれはほこりではなくカビで、放置すると素材の内部まで入り込んで落としにくくなります。素材別の落とし方と、再発させない保管の考え方をまとめます。
用意するもの
- 消毒用エタノール(アルコール除菌スプレー)
- 清潔な布またはキッチンペーパー
- 馬毛などのやわらかいブラシ
- 酸素系漂白剤(丸洗いできる素材の場合)
- 使い捨てのマスクと手袋
カビの胞子を吸い込まないよう、作業は屋外かベランダで行ってください。塩素系漂白剤は色落ちと素材の劣化を招くため、スニーカーには使いません。
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手順:まず乾いた状態で払う
- 屋外で、表面に浮いたカビをやわらかいブラシで払い落とします。水をかける前に行うのがポイントです。濡らすと胞子が繊維に染み込んでしまいます。
- 次に、素材によって処置を分けます。
素材別の落とし方
キャンバス・メッシュなど丸洗いできる素材
40度前後のぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、2時間ほどつけ置きしてから洗い、しっかりすすぎます。つけ置きの時間は長ければ良いというものではなく、接着部分の負担になるため数時間までにとどめてください。
レザー・スエードなど水洗いできない素材
布やキッチンペーパーに消毒用エタノールを含ませ、カビの部分をなでるように拭き取ります。スプレーを直接吹きかけると輪ジミの原因になるので、布に含ませてから使うほうが安全です。強くこすると起毛や表面の仕上げを傷めます。
いずれの場合も、色落ちが心配なときは、かかとの内側など目立たない部分で試してから全体に進めてください。
やりがちなNGと注意点
- 濡れた状態のまま拭き取りを始める。胞子が広がり、かえって範囲が広がります。
- 塩素系漂白剤を使う。白いスニーカーでも変色や生地の脆化を招きます。
- 直射日光で乾かす。ソールの黄ばみや接着剤の劣化につながります。風通しの良い日陰で乾かしてください。
- 完全に乾く前に収納する。残った水分がそのまま再発の原因になります。
なお、カビは咳やくしゃみなどのアレルギー症状の原因になることがあります。範囲が広い場合や、革靴で内部まで及んでいる場合は、無理をせず専門のクリーニング店に相談するのが確実です。
再発させない保管のコツ
カビは湿度と皮脂汚れを栄養にして育ちます。履いた日は玄関で一晩乾かしてからしまう、下駄箱は月に一度扉を開けて空気を入れ替える、除湿剤を靴の高さに合わせて置く。この3つだけでも発生率はかなり下がります。長期保管する前に軽く汚れを落としておくことも有効です。
まとめ
カビ取りは、乾いた状態で払う、素材に合わせて丸洗いかアルコール拭きを選ぶ、日陰で完全に乾かす、という順番が基本です。落とした後は保管環境を見直さないと同じことを繰り返します。季節の変わり目に下駄箱を開けて風を通す習慣をつけておくと、この作業自体が不要になります。
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