靴のかかと内側(ライニング)の擦り切れ|穴が開く前の補修手順と、擦れを防ぐ履き方

シューケア
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靴を脱いだときに、かかとの内側だけが毛羽立っていたり、生地が薄くなって下地が見えていたりすることがある。これはライニング(履き口の内張り)の擦り切れで、放っておくと穴が開き、靴下に穴が空いたり、足首が当たって痛くなったりする。アッパーがきれいなのに履けなくなる原因の多くはここにある。

なぜかかとの内側だけが擦り切れるのか

歩くたびに、かかとは靴の中でわずかに上下する。この動きで足の後ろとライニングが擦れ合い、同じ一点に摩擦が集中する。サイズが大きめ、靴ひもを緩めたまま履いている、かかとを踏んで履く癖がある、といった条件が重なるほど進みが早い。

素材によっても差が出る。布やメッシュのライニングは擦れに弱く、レザーのライニングは比較的もつが、乾燥するとひび割れて一気に破れることがある。

用意するもの

  • かかと補修シート(布製または合皮製の貼るタイプ)
  • はさみ
  • アルコールを含まない布またはウェットティッシュ
  • 乾いた布
  • 穴が開いている場合は、布用の接着剤

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補修の手順

  1. 靴ひもを外し、履き口を広げて内側が見える状態にする。
  2. 擦り切れた部分のホコリと皮脂を、湿らせた布で軽く拭き取る。汚れが残っていると接着剤が効かない。
  3. 完全に乾かす。半乾きのまま貼ると、数日で端から剥がれてくる。
  4. 補修シートを、擦り切れた範囲より一回り大きく切る。角は丸く落とすと剥がれにくい。
  5. すでに穴が開いている場合は、先に布用接着剤を薄く塗って穴をふさぎ、乾かしてからシートを貼る。
  6. かかとの丸みに沿わせながら、中央から外側へ押しつけるように貼る。空気が入ったら一度はがしてやり直す。
  7. 半日ほど履かずに置き、接着を安定させる。

やりがちなNGと注意点

瞬間接着剤で直接固めるのは避けたい。硬化した部分が硬くなり、足に当たって別の擦れを生む。革のライニングに強い溶剤を使うのも禁物で、色が抜けたり硬化したりする。

また、擦り切れを隠すために厚いパッドを重ねると、その分だけ足が前に押し出され、つま先が当たるようになる。補修は薄い素材で、必要な範囲だけにとどめるのが基本だ。

擦れを防ぐ履き方

いちばん効くのは、靴ひもを毎回締め直すこと。かかとが浮かなくなれば摩擦そのものが減る。靴べらを使って履き口を踏まないようにするのも有効で、履き口の型崩れを防げる。

サイズが少し大きい靴は、インソールを1枚足すか、かかと用のクッションを薄く入れて浮きを抑える。同じ靴を毎日履かず、1日休ませて湿気を抜くことも、生地の傷みを遅らせる。

まとめ

かかとの内側は、外から見えないぶん気づいたときには進んでいることが多い。毛羽立ちの段階で薄い補修シートを貼っておけば、穴が開く前に止められる。あわせて靴ひもを締める習慣をつけると、同じ場所の再発をかなり抑えられる。

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