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スエードのブーツは、秋冬の服に合わせやすい反面、雨や雪にいちばん気を使う靴です。起毛した革は水を吸いやすく、濡れたまま放っておくとシミや硬化、毛の寝た跡が残ります。ただし、履き始める前に防水をしておき、濡れた日にすぐ対処すれば、ひと冬きれいに履けます。ここでは、ブーツのスエードの手入れを「履く前」「濡れた日」「汚れたとき」に分けて整理します。
用意するもの
- スエード用ブラシ(ナイロンや真鍮入りなど、毛を起こせるもの)
- 起毛素材に使える防水スプレー
- スエード用の汚れ落とし消しゴム(ラバークリーナー)
- 乾いたタオルと、色のついていない紙(詰め物用)
- ひどい汚れ用に、スエード用シャンプー(必要なときだけ)
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冬に履き始める前の準備
- ブラシで全体のホコリを払う。縫い目やソールとの境目は汚れがたまりやすいので念入りに。
- 毛並みに逆らってブラシをかけ、寝ている毛を起こす。
- 風通しのよい屋外で、20〜30cm離して防水スプレーを全体に薄くかける。
- 20〜30分ほど乾かしてから、もう一度薄く重ねる。
- 完全に乾いたら、ブラシで毛並みを整える。
ブーツは面積が広く、筒の部分や履き口まで雨や雪が当たります。つま先だけでなく、かかと側や筒の上まで均一にかけるのがポイントです。防水の効果は履くうちに落ちるため、2〜3週間に一度、または雨や雪の日に履いたあとにかけ直します。スプレーは必ず屋外で使い、吸い込まないように注意してください。
雨や雪で濡れた日の対処
- 帰宅したらすぐ、乾いたタオルを押し当てて水分を吸い取る。こすらない。
- 中に紙を詰めて形を整え、風通しのよい日陰で乾かす。筒が倒れないよう、紙は筒の上まで入れる。
- 完全に乾いてから、ブラシで毛を起こして毛並みを整える。
- 仕上げに防水スプレーをかけ直す。
雪道を歩いたあとに、乾いてから白い輪のような跡が出ることがあります。これは雪どけ水に含まれる融雪剤などの塩分が残ったものです。水で濡らして固く絞った布で跡の周りまで広めに軽くたたき、塩分を布に移してから、同じように陰干しします。一部分だけを濡らすと新しい輪ジミになりやすいので、境目をぼかすように広く湿らせるのがコツです。
泥・黒ずみの汚れ落とし
- 泥は濡れているうちに触らず、完全に乾かしてからブラシで払い落とす。
- 残った黒ずみやテカリは、スエード用の消しゴムで軽くこすり、出たカスをブラシで払う。
- 全体がくすんできたら、スエード用シャンプーで丸ごと洗う方法もある。色落ちや風合いの変化が出ることがあるため、目立たない場所で試してから行う。
基本の道具や丸洗いの流れはスエード・ヌバックの手入れ方法で、内側にボアやファーが付いたブーツの扱いはムートンブーツ・ボア付きスニーカーブーツの手入れで詳しくまとめています。
やりがちなNG・注意点
- ドライヤーやストーブで乾かす:革が硬くなり、ひび割れや縮みの原因になる。
- 濡れたまま強くこする:毛が寝て跡が残り、汚れが奥に入る。
- 真鍮入りのブラシで力まかせにこする:毛が抜けて表面が薄くなる。軽い力で動かす。
- 表革用のクリームやワックスを塗る:起毛がつぶれてシミになる。スエード専用のものを使う。
- 色のついた新聞紙を詰める:内側にインクが移ることがある。
まとめ
スエードブーツの手入れは、履き始める前の防水スプレー、濡れた日の「吸い取る・陰干し・ブラシ」、汚れたときの「乾かしてから落とす」の3つが基本です。雨や雪の予報が出ている日は、出かける前日にスプレーをかけ直しておくだけでも差が出ます。道具はブラシと防水スプレーの2つから始めれば十分です。
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