スエードのスニーカーや靴は、起毛素材ならではの上品な風合いが魅力。でも「水洗いできない」「いつもの靴クリームが塗れない」など、普通のレザーとはお手入れの仕方が違います。
この記事では、M.MOWBRAY スエードスタートキットひとつで完結する基本のお手入れを、メーカー公式の手順に沿って5ステップでわかりやすく解説します。スエード初心者の方は、これだけ押さえれば大丈夫です。
スエードが普通の革と違う3つのポイント
お手入れの前に、なぜスエード専用ケアが必要なのかを押さえておきましょう。
- 表面が起毛(毛足)なので靴クリームは使えない … 油性クリームを塗ると毛が寝てベタつき、風合いが台無しになります。
- 水に弱くシミになりやすい … 濡れたまま放置すると輪ジミや色ムラの原因に。
- 専用の「ブラシ」「消しゴム」「栄養スプレー」でケアする … この3点があれば日常ケアは十分です。
用意するもの:スエードスタートキット(これ1つでOK)
必要な3アイテムがそろった、スエードケアの入門セットです。バラバラに買うより手軽で、初めての方に最適です。
- ① ラテックス&スプラッシュブラシ
発泡ゴム+ブラシの2WAY。表面のホコリ・泥を落とし、寝た毛並みを整えます。 - ② スエード&ヌバックイレイサー
消しゴムタイプの汚れ落とし。部分的な黒ズミや、ブラシでは落ちない頑固な汚れに。 - ③ スエード&ヌバックトリートメント
無色の保革・色蘇生スプレー。栄養を与え、色あせをリフレッシュし、防水効果もプラスします。
スエード靴のお手入れ手順【5ステップ】
STEP1:シューキーパーを入れる(あれば)
シューキーパーやシュートリーを入れると、履きジワが伸びてシワの間の汚れが取りやすくなります。お持ちの方はこの段階で入れておきましょう(キットには含まれません)。
STEP2:ブラシで全体のホコリ・泥を落とす
ラテックス&スプラッシュブラシで、靴全体をブラッシング。表面のホコリや乾いた泥を払い落とし、同時に寝てしまった毛並みを起こして整えます。スエードケアの基本は、まずこの「乾いた状態でのブラッシング」です。
STEP3:部分的な汚れはイレイサー(消しゴム)で
ブラシで落ちない黒ズミや頑固な汚れには、スエード&ヌバックイレイサーの出番。消しゴムのように軽く擦って汚れを巻き取ります。出た削りカスは、もう一度ブラシで払い落としてください。水を使わないので、色落ちのリスクがありません。
STEP4:トリートメントを30cm離してスプレー
汚れを落としたら、スエード&ヌバックトリートメントで栄養補給。約30cm離して、全体に均一にスプレーします。一度に多量にかけず、薄く重ねるのがコツ。無色なのでどんな色のスエードにも使え、色あせした部分の発色もよみがえります。
※必ず屋外で使用し、最初に目立たない部分でテストしてからスプレーしてください。
STEP5:乾かしてブラッシングで仕上げ
スプレー後はしっかり乾かします。完全に乾いたら、もう一度ブラシで毛を起こすようにブラッシングして仕上げれば完了。ふんわりとした起毛感がよみがえります。
キットの中で唯一の消耗品がトリートメント。
使い切ったら単品で補充できます。
もっとキレイにしたい人へ(ステップアップ)
スタートキットで日常ケアは十分ですが、状態に応じて専用品を足すとさらに長持ちします。
- 奥まで浸透した汚れ … スプレータイプの「スエードクリーナー」が有効です。
- しっかり防水したい … 防水スプレー「プロテクターアルファ」をトリートメントの後に重ねると、撥水力がさらに高まります。
- 色あせを本格補色したい … 「スエードカラーフレッシュ」などの補色アイテムで、色味をしっかり復活させられます。
お手入れの注意点・よくある質問
Q. お手入れの頻度は?
普段はブラッシングだけでも十分です。トリートメントでの栄養補給は月1回程度を目安に、汚れたり雨に濡れたりしたら都度ケアするのがおすすめです。
Q. 雨に濡れてしまったら?
すぐにタオルで水分を押さえ、風通しのよい日陰で自然乾燥させてください。直射日光やドライヤーの熱は、変色・型崩れの原因になるので避けましょう。乾いたらブラッシングで毛並みを整えます。
Q. スプレーするときの注意は?
必ず屋外(換気のよい場所)で行い、一度に多量にかけないこと。そして、色変化が心配な場合は、最初に目立たない部分でテストしてからご使用ください。
まとめ:スエードは専用ケアで長く愛用できる
スエードは「クリームが使えない」「水に弱い」といった特性こそありますが、ブラッシング → 汚れ落とし → 栄養スプレーという専用ケアさえ押さえれば、決して難しい素材ではありません。スエードスタートキットなら、必要な道具がそろっていて初めての方でも迷わずケアできます。
お気に入りのスエードシューズを、長くきれいに育てていきましょう。

