防水スプレーの選び方と正しい使い方|フッ素系とシリコン系の違い、かけるタイミング

シューケア
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防水スプレーは「雨の日に慌ててかけるもの」と思われがちだが、本来はおろす前にかけておく道具だ。汚れが繊維や革の内部に入る前に膜を作っておけば、その後の手入れは格段に楽になる。ここではフッ素系とシリコン系の違い、素材ごとの向き不向き、失敗しやすいポイントを整理する。

フッ素系とシリコン系はどう違うか

市販の防水スプレーは大きく2種類に分かれる。

  • フッ素系:繊維や革の一本一本を薄く包み、水と油をはじく。通気性が残るため、スニーカー・スエード・革靴など幅広い素材に使える。汚れの付着も抑えられる。
  • シリコン系:表面に膜を張って水をはじく。防水力は高いが通気性が落ちやすく、革の風合いを変えることがある。レインブーツやナイロンなど、蒸れを気にしない用途向き。

普段履きのスニーカーや革靴なら、まずフッ素系を選んでおけば大きく外さない。パッケージに「フッ素樹脂加工」などの表記があるかを確認したい。

用意するもの

  • フッ素系防水スプレー
  • ブラシ(スエードは専用ブラシ、レザーは馬毛)
  • 乾いた布
  • 屋外またはしっかり換気できる場所

かける手順

  1. ブラシと布で表面のホコリと汚れを落とす。汚れの上からかけると、汚れごと閉じ込めてしまう。
  2. 靴が完全に乾いていることを確認する。湿ったままだと効果が落ち、シミの原因にもなる。
  3. 屋外で、靴から20〜30cm離してスプレーする。近すぎると一点に液が溜まり、色ムラになる。
  4. 全体がうっすら湿る程度で止め、10〜20分ほど自然乾燥させる。
  5. 乾いたらもう一度、薄く重ねてかける。厚く一度でかけるより、薄く2回のほうが仕上がりが良い。
  6. スエードの場合は完全に乾いてからブラシで毛並みを整える。

やりがちなNG

室内でかける。これが最も危険な失敗だ。防水スプレーの成分を吸い込むと呼吸器に障害が出る事故が実際に報告されている。必ず屋外か、窓を大きく開けた換気の良い場所で行い、顔を近づけないこと。

近距離で濡れるほどかける。エナメルや明るい色のスエードは、液だれで色ムラや輪ジミが残ることがある。目立たない部分で試してから全体にかけたい。

雨の直前にかけて出かける。乾ききる前に濡らすと膜が定着せず、効果が出ない。最低でも数十分、できれば前日に済ませておく。

かけたきり放置する。効果は永久ではない。履く頻度にもよるが、目安として1〜2週間に一度、雨に濡らした後は改めてかけ直すと状態を保ちやすい。

まとめ

防水スプレーは、雨対策というより「汚れを入れない下地作り」と考えると使い方が定まる。おろす前に、汚れを落とし、乾かし、屋外で薄く2回。この順番を守るだけで、その後のケアにかかる手間はかなり減る。